2015
10.19

進撃の中学生。

代表

弊社は、今年の1月から、文京区本郷の東大前にオフィスを移しています。
騒々しい池袋オフィス時代から環境は打って変わって、
落ち着いた静かな街で、想像以上に気に入っています。

日曜日、ひとりオフィスに篭って、
溜まっている仕事を次々と手掛けて、ふうと一息。

次は、締切ギリギリの原稿執筆だ。。。正直、気が重い。
それじゃ、気分転換にと、東大構内にあるスタバに行って書こうと、
ノートパソコン持ってオフィスを出た。

信号待ちをしていたら、中学生らしき男の子がひとり、正門の外から中を伺っている。
ひとりふたりと、門の中に通行人が入っていくのを見ては、オドオドしている。
守衛さんにビビっているのだろうが、
きっと入りたいのだろう、と思って、信号渡って声をかけてみた。

私:「どっから来たの?」
中学生:「あっ!ボクですか?」(かなりビックリ気味)

この一言で、正確には、フランス語的で独特な彼のイントネーションで分かった。

中学生:「栃木から来ました。」
私:「中に入れるよ。入る?」
中学生:「ホントですか?」
私:「オレ、ちょっと知ってるから、案内してあげようか?」
中学生:「よ、よ。よろしくお願いします。」

ということで、構内を案内してあげた。
休日でジーパン&Tシャツ姿だったから、
学部生と間違われた(やや年寄りだから大学関係者くらい?笑)のか警戒はされず。

安田講堂、食堂、総合図書館、文学部校舎、グラウンド、ナントカ池、赤門…

ここからはオレも知らないよ、と言いつつ、
あちこち一緒に回ったら発見することもあって、面白かった。
小一時間ばかり歩いて、ちょいと疲れて、私の目的地のスタバまで連れて行った。

アイスカフェラテ2つ買って、一緒に休憩。

彼は、終始、とても礼儀正しい。

聞けば、中学3年生だという。
将来受験したいから、一度見に来たくてひとりで来たという。
数ヶ月後には高校受験のはずなのに、今から大学受験のイメトレとは恐れ入った。。

それに、君は、

ビリギャルかい!!

と思ったが、
かなり、勉強はできそうな中学生だ。

(注: 先日のエストニア行く際、飛行機内でビリギャルみて感動の涙したのは、秘。)

「どこの学部志望なの?」と聞いたら、
「医学部です。」と即答。

ほうほう、最難関の医学部ですか…
そりゃスゴイわな。

「なんで医学部なの?」
と聞くと、
父親は東大医学部卒業の医者で、今は病院を経営しているという。

「東大の医学部に入って、医者になったら、お金にも困らず、将来は安泰」と、
小さい頃から言われて育ったと言う。

さすがに育ちが違うな〜、と思ったのと同時に、
同じこと言うヤツが、今から20年前にもいたことを思い出した。

お節介なことは承知の上だったが、
美味いコーヒーおごったついでに、ちょいと言ってみた。

「君がこれから鼻血出して白髪が混じるくらいメチャクチャ頑張ったら、
医学部に入れるかもしれない。そして、そのまま医者にもなれると思う。
でも、その時、オレは体が悪くなっても、君には病気を治して欲しいと頼まない。
それにな、ここを卒業したからといって、将来、安泰ということは200%ないぞ。」

彼はキョトンとしていた。

そして、意外な言葉が返ってきた?

「ボクは本当に医学部に入りたいのか、医者になりたいのか、分からなかったから、
自分で見てどう感じるだろうかと思ってた今日来てみたんです。」

そういうことか。
小さく見えて、意外とオトナなのだ。

自分が中3の時と比較したら、
彼はずっとずっと真剣に自分の将来を考えているのだ。

それから、私はどんな仕事してるのか?
オフィスがすぐそこにあること、
昔、ここに入学したけど、面白くなくてほとんど学校に行かなかったこと、
栃木はウチの親父の実家だからよく行った、など、色々話して、
上野駅までの近道を教えてお別れをした。

もしかしたら、今日思い切ってここに来たことで、
彼の人生は変わったかもしれない。
もしかしたら、この中学生はまた家に帰って親から話を聞いて、
今までの延長線上の人生(考え方)になるかもしれない。

将来のことは分からないが、こんな1日もあっていいだろう。

そんなこんなで、私は現在、原稿執筆が遅れて、、鼻血がでそうなのです。。

苦しいですが、、「負荷もキャリア」です。

The following two tabs change content below.

野原健太郎

■株式会社スピリタスコンサルティング創業者兼代表 ■経営財務コンサルタント ■好きな言葉:「できた?」 ■嫌いな食べ物:「グリーンピース」 ■叶えたい夢:「史上最大のお祭りをやること。」 ■血液型:典型的B型