2018
04.20

精神と時の霞ヶ浦

メンバーブログ, 澤田知明

どんよりと曇った4月中旬の日曜日。
ぼくは足全体の痛みと、攣りそうな裏ももの苦しみの中
黙々と湖畔を走っていました。

この日は人生初となるフルマラソンへの挑戦の日。
当日の天候は朝から雨。
スタート時には止んでましたが、肌寒い曇り空で、決して良いとは言えないコンディションです。

それなりに練習をしたつもりだったのですが、
最高距離は24km。
残りは気合い任せのノープランに近い状態でした。

1万4千人が参加するかすみがうらマラソンでは、
スタート前からDJがマイクパフォーマンスでランナーを鼓舞しており、なかなかいい感じの雰囲気。
「どんな苦しみが待っているのか」と、漠然とした不安を抱えながらも、
不思議とわくわくした感情が芽生えていました。
何が起こるか想像できないけど楽しみな「一人旅」に似た心境です。

装備は、エネルギー補給用のゼリーを3袋。
腰に付けたポーチにスマホと一緒に入れて走ります。

4時間以上走るフルマラソンでは、このエネルギー補給がめちゃくちゃ大事!
ドラクエに例えるなら、HPが赤くなってから薬草を使ったのでは間に合わないので、
早め早めのベホイミで回復していくことが必要です。

スタートから21kmあたりまでは練習の甲斐もあってか楽勝モード。
しかし25kmあたりからガラッと空気が変わってきました。

自分含め、周りの足が止まり始めたんですね。
30kmを過ぎてからはまさに毒の沼地(ドラクエ用語)。
ストレッチ休憩を余儀なくされ、少し心が折れそうになっていました。


そんな中、
盲人のランナーが自分を追い越していくんです。
そう、この大会は国際盲人マラソンも兼ねているので、
盲人ランナーが伴走者と走っていたんです。

盲目のハンデを抱えた挑戦者から、
足が痛いくらいでひるんだ自分に喝を入れられた気持ちでした。

さらに湖畔の住宅地を走るこのコースでは沿道の応援が絶えません。
人間は本当に苦しい時、
応援がこんなにもあたたかく、心に響くのかと改めて感じさせられたのでした。

1mずつ進む以外に、ゴールにたどり着く手段はない。
それだけを自分に言い聞かせ、
気力をふり絞って4時間55分でゴール。
気付いたら涙が流れていました。

自分の限界を超えて
限界ラインが一段上昇していることに気づいた時、
何か大きな自信を手に入れた気分でした。

ひたすら肉体的苦しみと対峙し、
目標達成に向かう非日常の5時間は、
まるでドラゴンボールの精神と時の部屋。

フルマラソンに挑戦することは、
達成感以上に得る物が多く非常に勉強になりました。

でも、
もう当分フルは走りたくないです(笑)

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澤田 知明

澤田 知明

秋田県生まれ。 ギタークラフトスクールを卒業後、ローディーを経てWebの世界へ。 Webマーケティングを中心に企業の課題解決に貢献する、戦略コンサルタント。
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