07.29
高校生が教えてくれた大切なこと
場外まで響く、ファインプレーへの歓声。
どこか緊張した面持ちで試合を待つ応援団。
灼熱の太陽が照る日曜日、
僕はクーラーボックスにキンキンに冷えたビールを詰め込んで、近所の球場に甲子園予選を観にきていた。
特に応援している高校があるわけではなく、
この時期になると無性に高校野球を観たくなるのだ。
目の前には、20歳くらいの男3人と女1人が一列に座っていた。
何となく聞こえる会話から、4人は試合中の高校野球部OBとマネージャーの関係で、
応援に来たことで久しぶりの再開をしたようだった。
マネージャーが左端に座り、
一番イケイケ風な子がその右隣、他2名はさらに右に座っていた。
マネージャー中心に会話しているのだが、
どうしてもポールポジションにいるイケイケ風とマネの2人の会話になってしまう。
こんな光景、昔よくあったな~と目の前の青春を肴にビールを飲みながら回想。
(自分はだいたい他2名のポジションだった)
試合はというと一打で状況がガラッと変わるような接戦が続く。
結果は、前半でチャンスをものにしたチームが逃げ切る形で勝利した。
負けたチームには、
涙する選手や、晴れやかな表情の選手がいた。
3年間活躍できた選手もいるだろうし、
レギュラーになれなくてずっと悔しい思いをしてきた選手もいるだろう。
「試合に負けた悔しさ」
この感情が大きいことはもちろんなのだが、
僕が高校ラグビー部の時、花園予選敗戦後に抱いた大きな感情はこうだった。
「もうこの仲間とラグビーをすることができない寂しさ」
悔しさよりも、仲間とプレイすることができなくなることの方が
大きな感情になることが意外だったのをよく覚えている。
スポーツでも仕事でも、
不変のない組織はない。
いつか必ず変化があるし、終わりが来る。
この組織で、この仲間と、
悔いのない仕事ができているか。
改めて考えさせられた試合だった。
高校スポーツは、
自分の経験と重なったドラマがリアルに伝わってくるから好きである。
澤田 知明
最新記事 by 澤田 知明 (全て見る)
- 高校生が教えてくれた大切なこと - 2018年7月29日
- 二郎はスポーツである。 - 2018年7月8日
- せんべろ - 2018年7月1日




