12.31
2015年の総括!そしてまた、旅の始まりへ
僕にとってのこの一年は、ずっと迷ってばかりだった。道標のない草原の中をふらふらと迷っていたら、元々いた場所に戻ってきたような感覚がある。旅とは、ここではない場所に行くこと、だけを指すのではない。そこから元々居た場所に帰ってくることも含めて、旅、と人は呼ぶのだ。
旅の中で、人は何かを見出すことができるのだろうか。
「価値で仕事をする」
スピリタスコンサルティングでは、2015年の6月からインターン生として働いています。
いわゆる「大学生がやるバイト」とは違うことばかりです。そもそも、「時給」という感覚が通用しない。仕事していたら急に社員さんとのおしゃべりが始まったり、昼休みにランチに連れて行ってもらうと休憩時間をオーバーしたりする。
時間で仕事はしないのです。今はだんだん、当たり前だと思えるようになってきています。そりゃそうですよね。「従業員の時間を奪う」ことの対価として経営者は給料を払うわけじゃない。「従業員が作り出した価値」に給料を払うわけですから。
ビジネスの基本の基本の基本、みたいなことを実感できたのは、大きな学びの一つでした。
あなたは、「自分にできないこと」を言えますか?
とはいえ、「僕には生み出せない価値」もたくさんあります。というかそんなものばっかりです。スキルも経験もほとんどないまま飛び込んでしまったのですから。
その中で、もちろん一生懸命やるしかないのですが、もう一つ守らなければならない原則があると常々感じています。
「わからないことは、わからないままにしない」ということ。
これまた、当たり前の話ですね。上司からAという仕事を与えられて、必要なのは「Aという仕事をがんばる」ことではない。「Aという仕事をやりきる」「Aという仕事で期待される、Bという結果を出すこと」が必要。
では、今の自分の能力では結果が出せないのならばどうすれば良いか。
まずは、やり方を調べる。ここでわかれば良いのですが、たいていわかりません。というか僕はあんまりわかったことがありません。
ここで、恥を忍んで「ここのやり方がわからないのですけれども……」と上司に聞けるかどうか。ここが結構重要なポイントだと思います。
「あ、そうだよね、そりゃわからないよねー。ここは……」と返事が返ってくるとわかっている時は、聞きやすいですよね。でも時には、「お前それ前にも教えただろ……」と返事が返ってくることがわかっている時もある。
ここで聞けるかどうか。いやもちろん、一回教わったことをもう一回聞くのは、所謂無能、おいおいここは学校じゃないんだぞ、という話です。一回で覚える、これも大事。
しかしそれよりも、「目の前の仕事をきちんとやり切ることの方が大事」と思えるか。無能と思われるのを恐れるあまり、目の前の仕事と向き合えないのならば、無能からは抜け出せない。「恥を忍んで」という言葉はこういう意味です。
約束は、守るもの
信頼、という言葉があります。この人にならこれは任せられる、この人はこういうところできちんとしているから大丈夫。
他人から信頼されている人は、より他人からチャンスを与えられる。また、ピンチの時により助けてもらえる。これは間違いないと思います。
では、他人から信頼されるためには、どうすれば良いのでしょう。しばらく考えていた時期があります。
そして、答えが出ました。
すなわち、「約束」と「実行」
これをやります、と他人に「約束」して、それを約束した通りに「実行」する。この積み重ねで人は誰かを信頼するし、これ以外に信頼を積み上げる方法って、なかなかないと思います。
「この仕事頼むよ」「はい、わかりました」このやり取りも、「約束」ですね。
そして、頼まれた仕事をきちんとこなすことが「実行」。これを繰り返していけば、仕事を与える側の人は「こいつにはこのレベルの仕事ならば任せて大丈夫だな」と考えるようになるでしょう。そして、「次のレベルの仕事」への挑戦権も、いつか与えるでしょう。
これはきっと、社内の人間関係だけではなく、会社と会社の関係にも当てはまるでしょう。というか、人間関係の基本の基本、みたいな話です。
いや、いまさらかよ!小学校で学んでこいよ!
良いのです。遅まきながらも気付けたから良いのです。
あるいはこれは、「他人との約束」だけに限らないかもしれません。「自分との約束」も、他人に表明してしまう。そして他人に、それが「実行」される過程の証人になってもらう。そうすると他人は「この人は有言実行ができる人なのだな」という信頼を持つことになる。
「今月、3キロ痩せます!」を飲み会の場で宣言してしまう。月末に計測してみたら、4キロ痩せていた。「こいつは(自分が設定した)目標値を超えられる結果を出せる人間なんだな」と、周囲の人々は評価するでしょう。目標を超えられる人間をサポートしたいと、きっと人は思うはず。
「今年営業トップになります!」でも、「5年以内にこの会社を上場させます!」でも、きっと同じ。
仕事に必要なものって?
人が仕事に向かう時、必要なものってなんでしょう。夢、使命感、健康な体、技術、時流に敏感な姿勢……皆さんの頭の中にたくさんの答えが浮かんだと思いますし、きっとそのどれもが正解なんだと思います。
僕も、ただ一つこれが重要!というものを選ぶつもりはありません。
ただ、これだけは外せないな、というものは、2015年で見つけました。
人って、一人では何もできないです。珍しく断定調を使います。
どんなにすごい人でも、たった一人では何も価値を生み出せない。
いやいやいやいや、ジョブスはどうなるんですか、と。フォードは。エジソンは。
そう、一人で「アイディア」を生み出せる人はいます。しかし、そのアイディアを、例えばiphoneという形にして、工場で大量生産して、家電量販店なりappleショップなりに並べて、それを消費者の手に取ってもらって、お金を払おうと思ってもらう。
簡単に考えただけでもこのような過程を踏んで、世の中に勝ちが届けられると思いますが、この過程には、ジョブス以外の人々の協力が必要不可欠なわけです。
「iphoneの部品を集めてこなくちゃいけない」「工場の管理体制はどうする?」「流通コストをすこしでも下げるにはこうすれば良いのでは!」「広告戦略はこれではダメだ……」「端末代金はいくらに設定するべきですか?」
様々な人々の知恵と努力が振り絞られて、世の中に価値が届けられる。
スタープレイヤーの活躍ばかりに目が向きがちですが、その裏では数えられないほどの人々の涙と汗が流れている。
断言します。「人は一人では何もできない」
一人では何もできない人間が、何かを成し遂げるためには、一体どうすれば良いでしょうか。
ここまで言えば、僕が何を言いたいかもうおわかりでしょう。
「仲間」がいなければ、仕事はできない。
ワンピースという漫画をご存知でしょうか。
この会社に入った時の感覚は、例えるならば麦わらの一味に入ったような感覚でした。わからない人いたらすいません。
みんなキラキラしてやがる。オフィスもイケてる。今まで働いてきたバイト先とはえらい違いだ。
ちょっと就活に役立ちそうな知恵盗んでやろう、くらいの気持ちだったのが、一気に引っ張られました。
仲間が輝いていると、自分も輝く。
仲間にスイッチが入ると、自分にもスイッチが入る。
これも当たり前の話ですが、仲間を「信頼」している時の方が、仕事って楽しいですね。で、楽しくやっている時の方が大抵上手くいく。
回想
2014年の年末、当時追いかけていた夢を一つ、諦めました。
なので今年は、「目標を見つけることが目標」みたいな感覚でスタートした覚えがあります。
色々な経験をしようと。今まで行ったことのない場所に行って、今まで話したことない人たちと触れ合えば、今まで感じたことのない感情が湧き上がって、視野が広がるのではないかな、となんとなく考えていました。
一人暮らし始めてみたり、中国行ってみたり、モンゴル行ってみたり、韓国の意識高い学生と交流してみたり……
コンサルティング会社にインターンしてみたり……
あえてここではインターンのことだけを書きました。全部書いていたらその間に年を越してしまうので。
最後に一つだけ、この会社で学んだことを付け足したいと思います。
それは、誠実でいる、ということ。
自分に対しても、他人に対しても、世界に対しても。
誠実に現状と向き合う。こうあって欲しいというバイアスをかけず、曇りのない、囚われることない目でそのものと向き合う。自分とも、自分以外とも。
そうして始めて、どうすれば良いかが見える。
今ここにいる自分と誠実に向き合って、一つわかることがある。
僕はまだ、夢を見つけられていない。
いつか遠い昔に感じていたような、あるべき姿を追い求める、熱くて暴れ出してどうしようもない、体の内から吹き出すマグマのような熱量は、今の僕にはない。
でも、それで良いのだ。これから見つければ良い
より正確に言うならば、「それで良いのだ」と思わなければ、つまり現状を認めなければ、「見つかる」ことはない。あるべき姿へ向かう道の、スタート地点にすら立てない。
この文章の冒頭で、旅で何かを見出すことができるのだろうか、と僕は自問した。
その答えはイエスだ。
僕はこの旅を終えて、スタート地点に戻ってきた。しかし今回は、「夢を見つける」というゴールへ向かうための準備がある。自分で立てた道筋がある。そして、仲間がいる。
きっと来年、2016年の1年は、「旅」とはならない。旅として完結することはない。戻ってくることがないからだ。
1年後のこの時間はきっと、道の途中で奮闘している。予定では、今より数段苦しい環境に僕はいる。それで良いのだ。そうであって欲しい。
最後に
ここまで読んでくれた皆様、少しでもお楽しみ頂けたでしょうか。
自分語りを公表するのは気恥ずかしいですね。でもこれも経験です!
心より祈っております、ここまで読んで下さった心優しい皆様に、良い1年が訪れることを。
皆様が、皆様の家族が、友人が、恋人が、仲間が。素晴らしい旅路を歩まれることを。
そしてもしその旅路がどこかで、僕のそれと交わることがあれば。
その時は美味しいご飯でも食べながら、ゆっくり楽しく、今までのことを語り合えたらな、と思います。
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