01.15
大学生が就職活動することによって、得られるもの
絶賛就職活動中の私山田ですが、現在東京駅周辺で開催される就活イベント、企業説明会に参加する機会が多いです。
最初こそ、丸の内周辺の、どーんっと構える大企業のビル群、丸ビルの華やかさ、イケイケ社会人だらけな雰囲気に憧れていた私。
最近は東京駅で道に迷いすぎて、慣れない革靴で長距離を歩いたり走ったりするので靴擦れを起こしました。丸の内を嫌いになってきています。
そんな就活に精神をすり減らす一般的な大学生の私ですが、よく周りの友達が「就活辞めたい辞めたい症候群」にかかっています。
やれインターンの選考に落ちまくっているだの、やれエントリーシート*の添削を先輩に頼んだらボコボコに赤入れされまくっただの。お前ら、靴擦れくらい起こしてから言えよな。
さて、そんな大学生からはもちろん、社会人の皆様からも、「日本の就活という制度はけしからん」「誰も得しない」「社会全体で考えたらマイナスだ」といったような就活批判の意見を耳にします。
でも、本当にそうでしょうか?現在の大学生の就職活動(企業から見れば採用活動)って、本当に必要のないものなのだろうか?
少し考えてみました。
就職活動で「大学生が得られるもの」って?
もちろん、内定です。
いや違います。そうなんですけれども、違います。そういう話をしたいのではないのです。すいませんもうちょっと真面目に書きます。
皆様、「大学生の就職活動」って聞いた時、実際に大学生はどのような活動をすると思い浮かべるでしょうか?
慣れないスーツを着て、企業なり官公庁なりの説明会・合同説明会に行きまくって、履歴書送りまくって、あんま説明会とか行ってないけど取り敢えず名前だけは知っているようなところにも送っちゃったりして、落ちまくって、返事が来たところの面接に行って、落ちまくって……
私も、大学入学当初はこのような感じの就活を自分もするのだろうなー、となんとなく考えていました。
しかし、実際今私がやっている「就活」は少し違います。もちろん私も合同説明会行ったり、丸の内にオフィスを構える大企業にエントリーシートを出しては落ちたり、を繰り返しているのですが、それだけではありません。
私は、ビジネスの勉強を始めた
私は説明会だけではなく、実際に学生達でケーススタディ、ケースワークをやらせるような「短期インターン」と呼ばれるイベントにも参加しています。
ここ、スピリタスコンサルティングでの長期インターンでももちろんそうですが、そのような短期インターンではビジネスのフレームワークを叩き込まれます。3C分析だの4P分析だのフェルミ推定だのマーケティングのノウハウだのなんだの。
企業としてはそのような、学生にとっては真新しい(はず)の考え方をいきなりインプットさせた時に、学生がどう適応するのかを見ているのだと思います。
もちろんこれには裏道があって、そのようなフレームワークを事前に学習しておけば、ケーススタディ等でのパフォーマンスは上がるので、企業の人事担当者を「欺く」ことができてしまいますが。
ただ、どちらにせよ学生がビジネスの基礎知識・思考方法を短期間でインプットする機会を得ていることになります。
これはすごいことだと僕は考えています。「学生」はここでは大学生のことを指していますが、大学では基本、「金稼ぎ」には直接関係のないことをインプットします。
私は国際政治学を専攻していますが、いくらアメリカの外交戦略について詳しくなったところで、企業の経営戦略が立てられるようになるわけではありません。
マクロ経済学の勉強をしていても、マーケティング担当になった時にその知識は、直接的には活きてこないと思います。
多くの大学生は「金稼ぎ」の能力が不足しています。その不足分を微量ながらも補う機会を、「日本の就活システム」は学生に与えている、と私は考えています。
私は、つながりが増えた
こう言うと、大学生以外の皆様は意外に思われるかもしれませんが、大学生って結構生きるコミュニティーが狭まりがちです。
出会いに対し積極的に動く人でない限り、新しいコミュニティーに出会う機会が少ないです。
ですが、就活ではその人が積極的でも消極的でも、ほぼ強制的に新しい人との出会いが増えます。
新しい考え方に触れる機会が増えますし、友達が増えます。異性に出会う場も増えます。就活、最高。
私は、世界の見方が変わった
いや、世界の見方なんて常に変わり続けるものです。上司に怒られれば世界がどんよりして見えるし、しかし次の日に好きな人と仲良くなれたらバラ色になっていたりします。
しかし、「世界はこうあるものだ」という「世界への理解」という意味では、変化は新しい知識と考え方によってでしかもたらされません。
長年解決していたと思われていた殺人事件で、真犯人が出てきた時に、人のその事件への理解は変化します。このようなことは、例えばさっきのような「気分の変化」ではなかなか起こりえません。
社会にはこういう仕事がある。自分が今利用しているサービスは、このような経路を経て、様々な人々の価値創造によって生まれている。社会はこのように動いている。
大学では「社会の仕組み」について教えられます。しかし視点は、マクロ的。上から、観察者の視点から、物事を見下ろした上で、教授達は解説します。彼らは当事者ではない。
そう、やっぱり社会の動かしている当事者達と触れ合う機会、つまりミクロ的な視点に触れる機会は、まだ少ないのです。
「社会の仕組み」への理解はマクロ的な視点、ミクロ的な視点両方が不可欠だと私は思いますが、現在の大学教育では一方に寄り過ぎています。
しかし、就活イベント、合同説明会、インターン、OB訪問などで、学生はそのミクロ的な視点に触れる機会を得ます。
がんばれ、就活生
このように、就活システムは大学教育の不足している部分を補っている、と私は考えます。
2500字も書いて私が何を言いたいかというと、就活って、無駄じゃないんですよ!ってことです。靴擦れが痛いですが、この痛みも無駄じゃないのです。
これを読んでいる社会人の皆様、こんなことを考えている学生もいます。こんな意見もあります。
これを読んでいる就活生、こんなことを考えている奴もいるんだぜ。一緒にがんばりましょう。
*:志望動機、自己PR等を書きます
*:今回のこの記事では、「大学生の新卒就職活動」のみに絞って考察しています。
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